不動産とは

不動産とは、民法では土地とその定着物とされています。定着物には、建物や樹木、橋、石垣などがありますが、このうち建物については、日本の法律では、土地とは別個の不動産として扱われます。そのために、土地とは別に登記が必要ですし、固定資産税も、土地と建物では、別々に課税されます。また、樹木に関しても、「立木に関する法律」によって登記するか、標識を立てるなどの公示を行うことで、土地と別の不動産として扱われることができます。これによって、土地と、建物や樹木が、別の所有者であるということもあります。この他にも、登記することによって、工場財団や鉱業財団、漁業財団、観光施設財団、港湾運送財団、道路事業交通財団、鉄道財団、気道財団、運河財団なども不動産としてみなされます。

 

こうした不動産の売買や交換、賃貸、管理や、これらの代理や仲介を行う事業を不動産業と呼び、不動産業を営んでいる会社を不動産会社と呼びます。中小の個人経営の会社や大手の会社を含めると、たくさんの不動産会社があります。大手の会社の場合には、様々な場所に支店があるため、ネットワークを駆使して、幅広い情報を入手することができます。その一方で、地域に根差した不動産会社の場合には、会社の規模は小さくても、地域の様々な情報を得ることができます。それぞれの会社に特徴があるため、不動産会社の特徴を捉えて利用すると良いでしょう。

 

不動産会社での取引には、次の3つの形態があります。

◆媒介

一般的には仲介と呼ばれる形態です。貸主と借主の間に、不動産会社が入って、契約を成立させます。媒介では、借主に対して仲介手数料が発生します。

◆代理

貸主の代理として、不動産会社が借主の募集や契約などの手続きを行うものです。仲介手数料は、基本的には必要ありません。

◆貸主

賃貸に関する業務を、不動産を所有する貸主が自ら行います。そのため、仲介手数料は発生しません。

 

媒介と代理は、宅地建物取引業にあたりますので、これらを行うためには、免許が必要となります。また、物件や契約条件などに関する重要事項の説明も必要となります。一方、貸主の形態の場合には、宅地建物取引業にあたらないため、宅地建物取引業の法の適用はありません。また、重要事項の説明の義務もありません。