ニサッタ、ニサッタを読んで

乃南アサの「ニサッタ、ニサッタ」を読みました。
乃南アサの本は大好きでほとんど読みつくしてますが、
先日読んだ「ニサッタ、、ニサッタ」がとてもよかったので紹介します。

主人公の耕平、どこにでもいる普通の若者です。
普通に大学通って、普通に就職して・・・でも、なにかうまくいかない。
大学に合格しても自分の思いと違う。
就職したら学生気分がぬけずに、遅刻してしまう。それを注意されたら腹立って仕事やめてしまう。
収入がなくなると家賃も払えない。
彼女ともうまくいかなくなる。
就活始めるも、気に入ったところが見つからず、もたもたしていると結局正社員は見つからず、派遣社員として働く。
正社員から派遣!派遣!と小馬鹿にされて、またやめてしまう。
一発逆転を夢見てギャンブルにのめりこんで、消費者金融にまで手を出してしまう。

取り立て屋に追われる身となってようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つける。
なんとか借金を払い終えた耕平は、北海道の斜里の実家にもどる。

そこで家族や自分を心配してくれる恋人の優しさ、
あたたかさで自分自身を振り返り、これからの人生を考え直すことができます。

「ニサッタ、ニサッタ」とはアイヌ語で「明日から、明日から」という意味です。
耕平に祖母があたたかくかけてくれる言葉です。

甘えてるんだといえばそれまでですが、人間ってそんなに強いものじゃありません。
ひとりで生きていけるものでもありません。

人生は運命によって決まっているように思いがちですが、それを変えていくのは自分自身の気持ち次第なんです。
その気持ちを変えてくれるのは、まわりの愛なんだと感じました。