システム移行における注意点

システムマイグレーションにおいて、システム移行の注意点とは何でしょうか。
システム移行においては、移行計画書を作成します。
この計画書をどこまで実際に近づけることが出来るかが非常に重要です。

というのも、システム移行を行う際には必要なデータを過不足なく抽出し、
データを破損させることなく新システムに移さねばなりませんが、
システムを利用している業務との兼ね合いから移行期間が大変短いことが多く
(業務終了後から翌朝の業務開始までの一晩ということも)、行き当たりばったりでは失敗してしまう可能性が高くなるからです。

そもそも移行計画書作りは非常に難しい作業です。
作成者は新旧両方のシステムを熟知したうえで必要な工数を算出しなければなりませんが、
旧システムを細部まで理解することは大変難しいことです。システムが古ければ古いほど情報が少なく、
頼るべき担当者が既にいなくなっていることもあります。
一方新システムは要件定義の遅れや構築過程での急な仕様変更など、
仕様の最終確定時期が後ろ倒しになることが多く、不確定な条件でシミュレーションをせねばならないこともあります。
作成者はあらゆる可能性を前提としたシミュレーションを元に必要な作業を洗い出し、工数を算出し、
十分なリハーサルの上で切り替えに臨めるように計画を立てねばなりません。
このように、移行計画を立てることは、新システムの構築と同じくらい大切で難しいことなのです。
その場合は専門の業者に委託するという手段もあります。

さらに、移行計画書作成に求められるのは、「早く」「過不足なく」「精度を高く」ということです。
過不足のない移行計画書を作成するために必要な項目は

■移行の概要(移行の要件や方式)
■移行の体制(誰が移行するか)
■移行スケジュール(いつ移行するか)
■移行対象(何を移行するのか)
■影響・テスト(どんな影響があるか、何をテストするか)

であり、この「誰が」「いつ」「何を移行する」という点を明確にすることで、
移行作業時に役割分担や作業対象が明確になり、スムーズに移行作業を進めることができます。